「極堅深川」と「伊賀山本」のかたやきせんべい。
「伊賀山本」はパッケージに「日本一硬いせんべい」ってちゃんと書いてあります。

元祖日本一硬いせんべい「伊賀山本」食べてみました!!

其角せんべいの「極堅深川」は「日本一硬いせんべい」なのですが、実は、其角せんべいが「日本一硬いせんべい」と名乗るずっと前から「日本一硬いせんべい」を名乗っていたのが伊賀山本のかたやきせんべい。この「伊賀山本」のかたやきが「日本一硬いせんべい」の「元祖」なのです。となれば、其角主人、元祖に敬意を表して、食べてみないといけません。お取り寄せして食べてみました。

元祖大きい!!極堅深川の何倍もあります

同じ「日本一硬いせんべい」といっても、実はせんべいの種類が違います。「極堅深川」はうるち米のせんべい。「伊賀山本」は小麦粉と卵白で出来てます。関東で「せんべい」といえばうるち米の醤油せんべいですが(もち米のをおかき)、関西で「せんべい」と言えば小麦粉と卵白で作られた甘いおせんべい、関東で「瓦せんべい」と呼んでいるものを指します。歴史は断然、関西のものが古く、この「伊賀山本」も創業1852年だそうで、忍者の携帯食、だそうですから、歴史では江戸のせんべい屋の太刀打ちできるところではありません。

なんて講釈は置いといて、まずは齧って見ましょう。

歯が立たない、とはこのこと。
こうやって齧って食べるものではなさそうです。
「極堅深川」齧れます。

まずは「伊賀山本」。完全に歯が立ちません。そもそもこうやって齧って食べるものではない、というくらい、ガチンガチンです。「極堅深川」は齧れます!!お米のおせんべいですから、齧れて当然なのではあります。

一緒についてくる木槌で叩きます。
「極堅深川」でもやってみました!!

「伊賀山本」全く歯が立たなかったので、一緒についてくる木槌で叩いてみます。やりようによってはこれで割れるらしいですが、其角主人がやってみても、なんら割れる気配がありません。ちなみに「極堅深川」でもやってみましたが、木槌では割れなかったです。

恐るべし!!トンカチじゃないと割れないです!!

トンカチでついに割れました!!
「極堅深川」もやってみました。トンカチじゃなくても割れます。

トンカチでぶっ叩くと、さすがに「伊賀山本」割れました。これで割れなかったらどうしよう、と思ってたので、正直ほっとしました。でもね、割れたからって、これを齧ってもやっぱり、全然歯が立たない、です。

どうやって食べるんだ「元祖」!!

トンカチでかなり細かく砕かないと、噛めないのであります。

もう一回トンカチで砕いて、かなり細かくなったもので、やっと口に入れて噛めます。「日本一硬いせんべい」を名乗るせんべいを作ってるくらいですから「其角主人」歯には自信ありますが、この写真の大きめの破片だと、硬くて歯が痛くなりました。とほほ。ホントに硬いわー、さすが「元祖」、お見それいたしました。

其角主人は江戸っ子ですから、せんべいは米からできた醤油味に限る、と信じております。だから、いくら「元祖」だって別に味は大したことあるまい、などと思っておりました。で、やっと破片までになった「元祖日本一硬いせんべい」おそるおそる噛みしめてみますと・・・・・・「えっ、美味しい!!」ほんのりと上品な甘さ、硬いだけに、飴の香ばしさもあり、瓦せんべいのイメージが変わる美味しさなのでした。硬いだけじゃなかったのでした。「元祖」さすがなのです。

というわけで、「日本一硬いせんべい」対決「元祖」VS「極堅深川」は硬さにおいて「元祖」の圧勝です。ちゃんと美味しいところもさすが「元祖」。ま、いいのです、それで。「極堅深川」はお米のおいしさとお醤油の香ばしさを活かした江戸のせんべい。硬さは、最初はそうでもないけど、噛みしめれば噛みしめるほど硬い、口の中に広がる香ばしさがたまらないのであります。タイプは違えど、お互い「日本一硬いせんべい」で「日本一美味しいせんべい」を目指しているところは同じです。だから皆さま、食べ較べてみて!! どっちも絶対「美味しい!!」ですよ!!

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