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「真実の醤油せんべい」大判醤油の作り方
「真実の醤油せんべい」大判醤油の作り方
「真実の醤油せんべい」は其角せんべいで一番古くから作っているおせんべい。作り方も創業以来まったく同じ。60年以上こつこつ作り続けている、まさに「本当に美味しいおせんべい」です。
使っている焼き機は、其角で30年来使っているもの。これを使っているところはもう何軒も無いでしょうね。醤油を一枚一枚はけでつけているところなんて、うちだけかなあ。それも二度塗りです。
焼く前のおせんべいの生地。みなさんが毎日食べてるご飯のお米を蒸してから搗いて、伸ばして型抜きして、蒸気で乾かしたもの。
ちなみに、草加の生地屋「巽屋」さんに作ってもらってます。創業以来のお付き合いです。
まず、生地に予熱をかけます。この予熱がせんべい焼きの命です。新米の時期は長く、春夏は短め。大判醤油ですと、50分~70分ですねぇ。
ガスの火で焼きます。ガスの火でセラミックを焼いて、遠赤外線を発生させて焼くのです。炭火に近い火で焼くわけです。
少しずつふくらんできます。予熱が少ないとふくらまず、芯が残ります。ここがむずかしい。
だいぶふくらんできました。このままでは、ぶつぶつのおせんべいになるところですが・・・・・
ふくらんだおせんべいをギュッとつぶします。つぶすことによって、ふくらみをつぶすだけでなく、おせんべいが少し延びます。
機械でないと、均等にいつも強い力で押すことは出来ません。機械を使うメリットのひとつです。
最初の予熱が長すぎると、今度はおせんべいが延びすぎて、ふわふわのやわらかせんべいになってしまいます。
今度は「色づけ」という工程。押し焼きしたおせんべいにきつね色の焼き色をつけます。これが香ばしさの秘密。
押し焼きの段階でしっかり水分が飛んでいないと、表面にきれいな焼き色はつきません。香ばしさも出ません。すべては予熱にさかのぼります。
そして焼き上がり。実際に焼く時間は5分ほどです。一気に焼くこの5分間の勝負、なのです。
美味しそうでしょう?
次は、おせんべいに塗る醤油。まず、干ししいたけを煮て、ダシをとります。大判醤油などはみなこのダシです。
さっきのダシと調味料、片栗粉などを合わせたものを醤油に溶かし込みながらぐつぐつ煮ます。
ひと煮立ちしたら火を消します。とろっとしています。
これは一度目に塗る醤油。この醤油は、醤油に片栗粉(でんぷん)を溶かして煮たものです。いわば醤油だけで、こちらが味を決めます。
一枚一枚、はけで醤油を塗っていきます。むらにならないよう、また、しっかりつくようにするのは技術です。
これは、先ほど煮立てた二度目につける醤油です。しいたけのダシと調味料が入っています。
一度目の醤油を塗り終わったら、二度目の醤油を塗ります。この醤油は仕上げなので、あくまで軽く、サッと塗ります。
二度目の醤油を塗り終えたら、ガスの遠火で乾燥させます。むらなく乾燥するようひっくり返しながら、2時間ほど乾燥させます。
出来上がり。新米の季節と春夏では、出来上がりの食感が違います。新米の季節はしっかり堅くバリッと、春夏は、やや軽くパリッポリッです。無理して春夏に、秋みたいに堅く焼こうとすると、ぼそぼそしたせんべいになってしまいます。、
保存は「茶箱」です。「茶箱」だと適度に木が呼吸するので、せんべいがシケにくく、醤油の香りも変わりません。完全密封のプラスチック・ケースのほうが、かえってシケやすいんですよ。
かくして大判醤油、ローテクにして手作りで作っております。これはこれで、長年の経験とカンが必要なのであります。これを体得するには、少なくとも10年は修行しないと無理?いえいえそんなことありません。「美味しいおせんべいをつくりたい」という強い情熱があれば、誰にでも出来るのです。
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